世界遺産天龍寺の庭、曹源池(そうげんち)庭園は有名です。だけど、何も知らないでいくと、「ふーんきれいだな」で終わってしまってもったいないです。
そこで、今回は、曹源池庭園に行くなら知っておいてほしいことをまとめました。
天龍寺の曹源池庭園の特徴は?
天龍寺はいつ造られたかというと、室町時代に足利尊氏がという説明が一般的にはされています。
だけど、天龍寺になる前のこの土地で、平安時代の初期に嵯峨天皇の皇后、檀林皇后が禅寺を建立しました。
ちなみに、檀林皇后は絶世の美女だったそうです。
そして、鎌倉時代には離宮とされていた場所です。
つまり、平安の王朝文化、鎌倉、室町時代の武家文化が重なり合ってきた土地です。
この曹源池庭園の回遊式庭園は、平安時代の趣と、禅の庭としての新しさが融合しているお庭です。
曹源池庭園の見どころ ①借景
天龍寺のお庭は、背景の嵐山や亀山をまるで庭園の一部のように一体化させた、借景として造られています。
自然の雄大さと美しさと人工の美しさの融合が楽しめます。
近くと、遠くの両方を見てくださいね。
ちなみにお庭は、ほっておくと木々が生い茂って景観が損なわれてしまいます。
天龍寺は世界遺産ですので、お庭の手入れがしっかりされています。
②龍門瀑(りゅうもんばく)
まずは、こちらの動画を御覧ください。
鯉が、逆流にもかかわらず、滝登りをしています。
流れを登りきった鯉が龍になるという中国の伝説があります。
登竜門という諺もありますよね。難関を突破することで立身出世ができる。
その厳しさと願いが、庭園中央の石組みには表現されています。
肉眼では遠いので、双眼鏡を持っていくと見やすいです。
これは、知っておかないと見逃してしまうポイントなので注意してくださいね!!
③曹源池庭園には3つの出島や石に注目!
曹源池庭園の池は丸ではありません。
池の中に突き出た島が造られています。
島にもぜひ注目してください。
曹源池庭園の南側にある亀島
南側には、細い石橋が渡されている丸い島があります。
近くに仙人が住むと言われる亀島で不老不死を意味しています。
鶴島は仏教を表す三尊石がある
三尊石とは、表彰台のように中央に一番高い石と、その左右に低い石があります。
夜泊石(よどまりいし)
船が停泊するさまを表現しています。
意味の込められた石が点在しています。
また、紅葉の天龍寺のお庭の眺めも最高です。
また、紅葉以外の時期も、見どころがたくさんあるので是非訪れて見てください!
大方丈に座って、ゆっくりお庭を眺めることができるので、休憩や、雨の日にももおすすめです。